未経験者のためのデザイナー就活テキスト

この本が指すデザイナーとはプロダクトやサービス広告のデザインをする人のことを指すのだけれど、どの仕事にも共通するエッセンスが詰まっている。そして殊更私にとっては特別な感情を抱かせた。

未経験者のためのデザイナー就活テキスト

未経験者のためのデザイナー就活テキスト

私の夢のひとつにキャリアデザインに携わる仕事をしたい、というものがある。新卒の頃は学校やそれに関するサービス、転職エージェント、学習塾の運営を中心に就職活動をした。紆余曲折を経て金融業界で資産運用に携わっているけれど、お客さまのキャリア(人生における選択)に携わる仕事をしているという点で軸はぶれていないと考えている。この本は私の考えを精査するように、一章一章でひとつひとつ確認し、前へ進むということを教えてくえた。マクロの視点を持っているか、客観性を保っているか、プロとしての確信を持って仕事をしているか。学生を読者のひとりとして設定しているからか、著者が編集者出身だからか、やさしい文章で語りかけるように描かれている。でも読み飛ばしてはいけない。じっくり自分の心に問いかけながら読み進めることが大切だ。入社3年目、少々たるみ気味だった気持ちを新たにしてくれる一冊だった。